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【だからアナタは詰められる】仮説がない

仮説を出せ、仮説がないと怒られしょぼけるそこのアナタ、義務感で出すのはやめましょう、仮説は自分のために出すものです。仮説を出すから仕事が早く終わります。

仮説を出すことが苦手な人が多いです。安心してほしい。この分野は新卒の若手コンサルも苦手な人が多く比較的フェアな土俵ですのでさっさとマスターしましょう

目次

仮説を出すのは自分のため。圧倒的に仕事が早く終わる

論点に対して仮説を出す、外れていれば再構築してまた検証する。というのがオーソドックスなコンサルの仮説に関する説明ですかね。

調剤薬局の経営支援をするとしたら、「調剤薬局市場は今後伸びるのか?」こんな論点が出る。そして

「老人が増えて病人が増えるから薬の消費も伸びて今後の市場も伸びるのでは?」といった感じに論点の答えを置いてみること。これが仮説です。

仮説を出すメリットは

①立てることで見に行く情報が明確になるので無駄が減る

仮説を立てた瞬間に調剤薬局の売り上げ推移、市場レポート予測、老人の予想人口などを見るでしょうが、間違っても薬局の歴史がどんなだったかとか、調剤薬局の仕組みを見に行ったりしないと思います。

②得た情報に戸惑わなくなりさばきやすくなる、学びを得て次に進める

仮説は外れていても発見があり次に進めます。例えば調剤薬局市場がそんなに伸びない結果が出てきたときに、

  • 仮説があると「老人が増えるのになんで!?」と突っ込むことになる
  • そして理由として、国の保険負担が増えるため、保険の加点が減るからだなどの原因を学ぶ
    • 「増えると思っていたのに減ることが分かった」ということと「(増えるという仮説を立てずに)減ることが分かった」というのは大きく違います
    • 前者は増えると思っていたので減ることに対してなぜ?を問う。そのため国の調剤医療費の構造を理解することになります
    • 後者の場合はよくわからないけど減るらしいどうしましょうお先真っ暗で止まる。また考えることになる。時間がかかる。
  • そこで今度は診療報酬の高い診療を目指そうとなる。

ほかにも以下のような例で仮説構築は有用だったりするのでご参考に

  • Google検索ワード
    • 調査能力に優れている人はGoogleで調査する検索ワードが優れている
    • こういう検索ワードなら情報が引っかかるのではという仮説をもっているからだ
    • こうして同じGoogleというツールを使っていても3分でほしい情報を見つける人と半日たって見つけるという差が生まれる
  • クライアントへの提言
    • 仮説が得意な人は調査結果の報告で終わらず、今後こうすべきでは?と仮説を出して先回りをする
    • 外れていてもクライアントは大抵代替案を出すので次やることが驚くほどスムーズになる

仮説を出す職業、捜査一課、不具合対応エンジニア、救急医療

仮説構築はコンサルの専売特許ではありません、むしろもっと優れた職業の人たちがいます。彼らはコンサルなんかよりも真剣みが違う。一言でいえば与えられている時間が極限に限られた中で確実な解決を求められる悲惨な環境にさらされている人たちです。

  • 捜査一課:殺人事件発生後、時間が長引くほど犯人の逃走範囲が広がり捕まえるのが困難だ。初動が死ぬほど大事なため、現場の状況証拠(インプット)から男か女か、若いか中年か、犯行の動機は何か、どこの経路で逃げそうかなど犯人像の仮説を立てて調査を始める。間違っても全部の捜査なんかやったら犯人に逃げられる。
  • 製造業の市場不具合対応:自動車エンジニア、コンピューターエンジニアなど。市場に出回っているものが燃えただのハッキングされただので不具合に陥った瞬間に全方位から解決を迫られる。まだ現場にも行ってない中から初報で聞いた中でこんなことが起きてんじゃないかと考えながら現場に駆けつけてソッコーで対処する。
  • 執刀医:ある程度医療マニュアルがあるとはいえ手術時間内に疾患を全部当てて対処しなければいけない。ガンなら転移がないか疑わなければいけない。人命を救う崇高な仕事。
  • CIA:国の危機管理のためにあらゆる情報を集めて結果を導き出す。ウクライナ戦争においてはロシア内の侵攻前から軍関係者の通信量の多さを計測し軍備を整えていると推察し、白を切るプーチンを横目に見事にロシアが侵攻することを当てた。彼らは情報を集めて結論を出すのではなく、軍備するなら通信量が増えるはずだという仮説を立てて、必要な情報を集めている

上記に比べればコンサルなんてかわいいもんだ。

仮説構築はベテランが強い。執刀医は執刀の数だけ腕があがる。それだけたくさん「見ている(インプットが多い)」からだ。若手のエンジニアも同じ領域ではベテランエンジニアには勝てない。コンサルタントはゼロベース思考、凝り固まった視点では考えられない新風を吹かせるというのは大事だが、仮説を出すという点においてはインプットの量が大事だということは忘れないでほしい。ベテランコンサルの方々を見てほしい、いろんなビジネスを見ている人ほど仮説を出すのが得意になっているはずだ。

仮説を出すのは簡単、みんなやっている

仮説はアナタの日常にあふれています

好きな人とデートすることになった。どこに誘えば成功するか?

アナタがこんなシチュエーションを経験しているのであればラッキーです。上記は立派な論点。

この論点に対して、ノーアイデアで当日を迎える馬鹿はいないませんよね。

いきなり本屋(今はネットか)で洗いざらい調べる人はセンスがない。

そう、仮説を立てるのです。

  • 今までのインプットから考える
    • この前韓流ドラマの話をしていたから、映画がよいかも
    • いつもおしゃれな服を着ているからショッピングがいいかも
  • 新たにインプットを得て考える
    • 周囲の知り合いから情報を得て、好みを探る。映画好きとわかればそれを採用する
    • 情報誌を見て無難なプランを抽出する

こんな解説している時点で私はモテないやつな気がしますが、的は得ているのでは(笑)。モテるやつは何が男子/女子に何が刺さるか考えてどんどん平気でアタックしにいく、失敗だってへっちゃらでまたトライする(これが仮説検証&再構築)。

アナタは私生活でも本気なものほど仮説を立てて動いています。なんで仕事でできないのでしょうか?仕事にもお客様にも本気を出して仮説を立てていきましょう。

まとめ

仮説を出すのはアナタがさっさと仕事を終わらせるため。仮説を出すことは特別なことではない、いろんな職業の人がやってるしアナタもいざと大事な時に出しているし検証している。それを職場で生かせばいい話です。You can do it.

以上

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